1.「葉っぱ」を、すべて落とす。 誘引する前に、まずは葉を全部落とします。
理想は、剪定の前の週にやっておくと、
それを合図に枝が休眠に入ってくれるので、
剪定時に負担がかからないそうです。
2.「古い枝、枯れた枝」を取り除く
3.「今年伸びたシュート(太い枝)」は、枝はなるべく長く残す。
*先端2芽ほどを切り戻し、切れ味のいいハサミで水平に切る。
*なるべく水平に倒し、丈夫な紐で固定する(放射線状◎、下垂は×)
*折れないように。伸びている方向に倒す、根元から順に固定。
*構造物に沿って誘因しっかり固定する(揺れると枯れる)
*複数の枝は、平行に配置し(5cm〜10cm間隔で)空間を埋める。
*枝を固定するものがない場合は、左右の枝を交差させ、枝同士をワイヤーでくくる。
(同じ力で引っ張り合い、均衡するように固定する)
4.水平に誘引した枝
(3)から出ている細い枝を、いい花芽のところで剪定する。
*このとき、どの花芽を残し、どう配置するかで、全体のデザインが決まる。
*頂芽優勢・・・枝の一番高い(太陽に近い)花芽に花が咲く。
*咲くときの「向き」や「高さ」をイメージしながら花芽を選ぶ。
*残す花芽の5mmくらい先を、切れ味のいいハサミで、潰さずに「水平」に切る。
*細い枝や、先端は固定しない。花芽から出た枝は上に伸びるので、
自然に風に揺れる(花の重さで自然に垂れる)ようにする。
パーゴラもどきの「マダムアルフレッドキャリエール」は、枝を下垂させると
枯れてしまうので、放射線状に横張りにする必要が有る。
枝が硬い場合は無理せず、ゆっくりと遠くから引っ張って、紐で固定する。
後ろが低くなると庭から見えないので、後ろを高くする。
2019年の様子 パーゴラもどき側<剪定後 2019年1月>
誘引しきれない枝は、アーチ側に倒して、ビニール紐で仮止めしておきます。
Wアーチの「キングローズ」は、
*古い枝を取り除き、勢いのある枝を、アイアンアーチに沿って配置する。
*下垂は×なので、左右から頂上へ。
*そこから伸びる細い枝を、アーチに沿って(アーチから10cmくらい)切り揃える。
*上にばかり枝を配置すると、側面に花が咲かなくなってしまうので、
分岐が多くて、よさそうな枝を残しておいて、サイドは「段カット」にする。
*すべての枝をアーチに配置するのは無理なので、後ろに持っていけそうな枝や、
アーチに収まらない枝は別に仮止めしておいて、あとで隣地の屋根へと誘引する。
2018年までは、綺麗なWアーチを作るべく、構造物に沿って誘引していましたが、2019年はアーチを作ることよりも花をたくさん咲かせることを優先。アーチとアーチの間や上下にも枝を配して、とことんボリュームを出しました。
西に黄色のグラハムトーマスとモッコウバラ、も同様に。
パーゴラもどきの「マダムアルフレッドキャリエール」と、
Wアーチの「キングローズ」を上から見た様子。
2019年の様子 駐輪場屋根側 全体<剪定後 2019年1月>
生育旺盛な「アイビー」は、ミニマムに切り詰める
駐輪場の屋根(隣地)を覆ってくれたアイビーですが、
放っておくと、手前の方に伸びすぎて、ものすごーく邪魔だし、
古い葉は色がくすんで美しくない上、ゴミが出るので、冬のうちにとことん切り詰めておく必要が有ります。その方が、黄緑色の鮮やかな葉が出てきて綺麗なので。
メインウォールガーデンのつるバラたち
ピエールドロンサール、アブラハムダービー、ノイバラ、ザ・ピルグリム、ミッシェルメイアン、メイクイーン、スパニッシュビューティ、キアンチ 2019年の様子 メインのウォールガーデン<剪定後 2019年1月>
正面から見るとこんな感じ。文字通り縦横無尽に枝を配置します。今年はジギタリス(宿根草)を24株植えたので、踏まないように気をつけないと。
ここのアイビーも、フェンスからびゅんびゅん飛び出ているので、先っぽを捕まえて、力一杯手前に引っ張り、可能な限り奥で切りまくります。そうすると、春以降、バラの枝や花芽に陽が当たるようになるわけです。
真上から見ると↓こんな感じ
タイルテラスの「イングリッシュローズ」たちは、段カットに。
今年の様子 鉢植えのイングリッシュローズたち<剪定後 2019年1月>タイルテラスに並んだERは左から、L.D.ブレスウェイト、タワーブリッジ、イングリッシュヘリテージ、一番右は、ラベンダーラッシー。青みがかった小ぶりの花が咲きます。
*葉を全部落としたら、古い枝や枯れた枝、
成長が止まった(花芽がないつるつるの細い枝)を取り除きます。
*太い枝で、横に倒せるものは倒し、あとは階段に沿って段々に切ります。
*上の方にばかり咲いて、株元が寂しくなってしまわないよう「段カット」に。
*柱の陰になった枝は100%枯れてしまうので、枝はすべて前面に配置します。*鉢植えは、コガネムシ対策のマルチングも重要です。 昨年購入したマルチング材が1袋のこっているので、それを使います。
デッキテラスの「ER ラジオタイムズ」も同様に。
*同じく、葉を全部落としたら、古い枝や枯れた枝、成長が止まった枝を取り除き「段カット」に。
*オベリスクの内側に伸びた枝は100%枯れるので、必ず「外芽」の上で切ります。
*毎年、ゾウムシにやられやすい株なので、オルトランをまいておこう。
ガゼボのバラ(レオナルド・ダ・ビンチ、アルベリック・バルビエ、ロココ、コーネリア)アルベリック・バルビエは、細い枝にも花が咲き、下垂してもぜんぜん枯れないので、ぐるぐる巻きでOK。
家の南側の壁のアルベリック・バルビエ、フランソワーズ・ジュランビルは、台風で倒れてしまったのをなんとかせねば。イボタケやワイヤーを買ってきて、窓枠に誘引しようか、アイアンアーチを使ってみようか。
デッキの側面に伸びたニュードーン、昨年、一番日当たりのいいところに進出してからどんどん枝が増えている。フェンスに沿って誘引したら、今年もたくさん咲いてくれそう。
東側フェンスのローゼンドルフ・シュパリスホープ。ものすごく太くて棘も大きな枝は、曲げるというよりは倒すイメージで誘引します。今も葉や花をつけているけど、誘引前に、全部落としてしまった方がいいだろうな。
これらの剪定が全部終わったら、落ち葉を掃除して、天地返しして、土に空気を入れ、施肥(馬ふん堆肥、骨粉入り油かす、黒土を混ぜて)をして、鉢植えのマルチングを更新すれば完了です。